#12應援指導部

應援指導部は「応援を通じて、慶應義塾の気風・文化を伝える」ことを使命として活動を行う。後夜祭では、慶應義塾を代表する応援歌である「若き血」でステージと観客をひとつにしてくれるだろう。

大谷崚 3年リーダー

―本日はよろしくお願いします!早速「青春の1枚」についてお話を伺いたいと思います。
こちらの海と夕日と男たちの写真、青春ってこういうことだよねっていう1枚だと思うんですけど(笑)、これはいつの写真ですか?

春合宿の写真で、千葉県の岩井、ちょうど内房で夕日が海に落ちるので夕日をバックに。これは春合宿の最終日、最後の練習です。練習日5日間あって、いろいろトレーニングするんですけど、最終日の午後の練習って昼から夕日が落ちるまで練習するんですよ。

―時間決めずに日が落ちるまで練習するんですか。

ここに至るまで走ったり、気合を見せる様々な練習があったりするんです。馬飛びをしながら永遠に若き血を歌うとか。(笑)しかも砂浜なので足が取られますし、めちゃめちゃきついんですよ。そういった厳しい練習を乗り越えた後の最後の気合を見せるシーンです。真ん中がリーダー部責任者で、それに対して全員で集まって気持ちを伝えるという毎年恒例の光景です。

―伝統なんですね。あと少しで終わるから全部出し切れよっていう。すごくいい写真ですね。最初に拝見した時ドラマのワンシーンかと思いました。(笑)

実はこの写真、プロのカメラマンに撮ってもらいました。これ以外にも沢山良い写真を撮っていただきました。

―春合宿には全員参加されるのですか?

全員合宿には参加します。4年生も就活の合間を縫って来られるのですが、練習をするのは3年以下なんです。4年生は完全に監督する立場なので、見ているだけです。そこでリーダー部責任者が中心となって練習を引っ張って、メニューを考えたりします。4年と3年以下では完全に役割が別です。来年は自分たちが幹部になって、こっち側(輪の中心で腕を組んでいる側)になります。(笑)

―責任者の方を囲われているのは学年問わずになるんですか?

春合宿なのでまだ1年生はいないのですが、学年問わずここに気持ちを合わせて取り組んでいます。一番感動する写真、一番自分が気に入っている写真です。忘れられない思い出です。

―じゃあこの画が引退するまでに3枚たまるんですね。いいお写真ですね。

この写真ってつらくはあるんですけど、最後はやっぱり感動的なシーンで。気持ち的にも高まってるんですけど、そこに至るまでの春合宿の4日間は本当に厳しくて、あと何日残っているとか考えられないほどきつくて。それで要は、感動する瞬間なんて最後一瞬なんですよね。あとはほぼほぼ9割つらくて。
でも一瞬の感動のために頑張れるというか、その感動のためにがむしゃらになって努力できるっていう感じですね。ステージのパフォーマンスとかも同じだと思っていて。自分は入部する時、ステージのパフォーマンスを見てかっこいいなと思って入ってはみたものの、実際入ってみると全然違って。ステージのパフォーマンスで輝いているものってほんの一部で、そこに至るまでに作り上げられている工程っていうのは本当に苦しいもので。日々の努力や雑用の部分も含め、その積み重ねがあるからこそステージでかっこよく見えるのだとつくづく感じています。

―なるほど。まさに「青春の1枚」というわけですね。

―続いて、應援指導部さんについて詳しくお伺いしたいと思います。皆さんは普段、體育會の応援をされているイメージがありますが、體育會とは何の関係もない三田祭の公演でパフォーマンスをしていただけますよね。大谷さんはなぜ三田祭担当になられたのでしょうか?

應援指導部は體育會を応援する組織と見られがちです。確かにそれは一番の目的で、達成されるべき目標であります。一方で応援団的な要素、ステージでパフォーマンスする、例えば“六旗の下に”でのパフォーマンスなど、魅せるといった部分は結構大事にしています。私が個人的に應援指導部に入った理由が、ステージを見てカッコいいなと思ったからです。ステージの威力、爆発力にすごく心を打たれました。それを機にステージでのパフォーマンスにも力を入れています。1年生の時に、屏風(前列でリーダー指揮、中列でチアが踊り、後列で拍手)に参加しました。後列での拍手をやらせてもらったのですが、その様子が動画にもきちんと残ってたりして(笑)、そこでの先輩方の指揮の様子などを見て、やっぱりカッコいいな、ステージに関わっていきたいと思いました。

―入部するにあたっての不安はなかったですか?塾高でアメフトをやられていて、スポーツの世界から、応援という裏方の世界に飛び込むことへの不安などあったなら教えてください。

やっぱり応援団というと怖いイメージがあるじゃないですか。きつくてしごかれるのではないかということでかなり不安はありました。正直入部するまでに1か月くらい悩みました。4月の最初のオリエンステージを見て、「いいな、かっこいいな」と思ったのですが、やっぱり入ってから4年間できるのかなとも思って。自分の性格的に途中で絶対やめたくないので、入ったら最後までやろうという強い意志を持ってやらなければならないな、とかなり葛藤しました。結局先輩のお言葉や押しもあって入部したといった形です。

―最終的に迷ってた自分を押してくれた先輩のお言葉ってどういったものだったのでしょうか?

入る前に積極的にご飯に連れて行って下さり、こんなに素敵な部活なんだよっていうのを詳しく説明していただきました。自分の中で記憶に残っているのは、應援指導部のオリエンステージを見た後ブースに行った際、
「お前がこの部活に入るって決断してくれたら、お前の捧げてくれた4年間、絶対無駄にしないし、後悔させないようにする」
という言葉を頂いて、すごい熱いなという印象を受けたことが入部の決め手になりました。そんな言葉を新入生に言えるってことがすごいですよね。

―自分自身が実際に入部して後悔していないから、お前も後悔しないよっていう意味ですもんね。はぁ、熱いなぁ…。良いっすね、なんで應援指導部入らなかったんだろう。

一同(笑)

―應援指導部のすごい熱い部分が伝わってきました。

熱い部分とかは、ステージの輝いている部分とは別で、やっぱりつらい部分はつらくて。下級生時代、1年生時代は特に上下関係がしっかりしていますし、完全に奴隷みたいな感じでひたすら雑用もやらされて、練習も1番やりますし。1年生はかなり耐える期間ではあったかなと思います。

―次に今年の後夜祭2018についてお伺いします。應援指導部さんには、毎年後夜祭の方でお世話になっているのですが、應援指導部さん3部門全体として、後夜祭ってどういうものなのか教えてください。

いつも様々な応援に行かせて頂いているのですが、相手するのってご年配の方だったりOB、保護者さんだったりするんですね。慶早戦は学生の方来てくれますけど、普段のリーグ戦って全然学生の方来てくれなくて。塾生に対してステージができる、塾生に対して盛り上げができるという瞬間ってなかなかないんですね。入学式のステージ、オリエン期間のステージ、三田祭のステージ。この3つが大きいと思っていて、自分たちも塾生なので、塾生相手にステージができたらどれだけ楽しいのかって思いますし、そういう喜びがあります。

―実際に僕たち三田実も、應援指導部さんのパフォーマンスを非常に楽しみにしています。〆の若き血、僕ら多分泣いているので。それこそ僕らにとっての“日没の瞬間”なんですよね。

1番気持ちが高まっている瞬間なんですね。

―應援指導部さんは毎年同じような完成されたステージをされていると思うのですが、後夜祭を見ている塾生に対して感じてほしい思いとかはあったりしますか?

ステージで応援歌をやらせていただいているのですが、応援歌って慶應義塾の歌であり、塾生が1つになれるものであってほしいなと思っています。今は結構若き血を知らないとか、チャンスパターンもあまり知らない方がいるんですね。やっぱり歌でつながるのは大事だなって。慶應義塾の歌っていい歌がたくさんあって、そういう部分の魅力をステージを通して伝えたい。歌を通して一つになりたいっていう思いでやっています。

―塾生といえども、普段横のつながりってあまりないじゃないですか。そういった意味で、普段感じることのできない「僕ら同じ塾生だよね」ってところを、パフォーマンスを通じて伝えたいということですね。
今おっしゃられていたことを実際に実現できているなというのは、見てる側としてはすごい感じることができます。観客席とか見ていても、君達知り合いじゃないでしょって人たちも一緒に肩を組んで若き血歌っているのを見ると、見る側としてもすごい嬉しいです。
後夜祭を通して、今後輩に伝えたい思いってあったりしますか?

三田祭のステージは毎年3年生が行わせて頂いています。三田祭が11月末ということで、12月の代交代に近いんですね。幹部の4年の方々はステージのお客さんに紛れて3年のステージを見ているんです。要は、三田祭ステージは幹部になる階段を一歩登るという位置づけにあります。テクの一つ一つって決まりがあって型があるんですけど、幹部って結構自由なんですよ。自分のかっこいい思うがまま振れるんですけど、それを4年生の方々に披露できる貴重な場面であります。下級生に対しても、自分たち3年生がこの代を作っていくんだぞというのを、三田祭のステージを通して伝えています。

―先輩に対しては「ここまで立派になったんだぞ」、後輩に対しては「俺らが来年引っ張っていくんだぞ」というメッセージなんですね。
一層僕たちも後夜祭の成功に邁進いたしますので宜しくお願い致します。

最高のステージを作り上げられるように頑張ります!宜しくお願い致します!