津軽三味線集団 弦音巴

あなたにとって後夜祭とはなんですか、意気込みも合わせて教えてください

 三田祭実行委員の方々をはじめとして、多くの人が、たくさんの人が、この4日間のために、たくさんの時間をかけて努力してきたりとか、思いを込めてきたと思うので、それを締めくくるステージとして、ふさわしいパフォーマンスをしたいなと思っています。

 僕自身、実はこれで最後の引退ステージなんですね。三田祭、実はメインステージってのは別にあるんですけど、最後に後夜祭で引退 って感じなんで、ほんとに最後。僕自身の最後のステージなんで、そこちょっと気合入れて頑張りたいなって思っております。


来場者にどんな瞬間を灯したいですか。どんなメッセージを 伝えたいですか。
『後夜祭2024』をどのような1時間にしたいと思っていますか?

 僕は去年1年生ながら出させていただいて、2年連続で。去年ほんとにやってて、めちゃめちゃ楽しくて、特にリハーサルとかでその全団体のやつが見れる。それがめちゃめちゃほんとに3分とかで目まぐるしく変わっていくじゃないですか。それが魅力がなんか詰め込んだそのいいとこ取りセットだなみたいな感覚があって、そこをもう、心にとまる瞬間ってほんとにすごいしっくりくるフレーズで。今年2年連続やる人が僕だけなので、編曲とか全部やろうかなって気合を入れて、前年度の反省も含めながら。

 和の部分がすごいいいと思って。日本人みんな心のどっかに大和魂っていうか、和の良さっての、 すご楽しむ心ってのをみんな持ってると思うんで、そこの心の奥底にある、大和魂ってのを私たちの演奏で、引き起こす、呼び起こすことができたら、非常に嬉しいなって。


唯一の和を基調としたパフォーマンスというところで、そんなおとはさんが、色々なパフォーマンスが出演する後夜祭に、どのような色付け、オリジナリティを出したいか教えてください。

 全体的に、現代でも人気なそのバンドさんとか、ダンスさんとか、シャムゴットさんとか多分結構現代的な華やかなステージが多いと思うんですけど、我々は、伝統的な感じの、質実剛健さというか、その力強さで、差し色じゃないですけど、その、サブとして、多様性を増すというか、その華やかな中にちょっと着物着て、力強い音色でっていう、彼が言ってたのにも近いですけど、和ていう感じの色付けができたらなっていう。



和楽器にしか伝えられない魅力は唯一の和ということであると思いますが、どのような魅力を伝えたいですか。

 やっぱり大和魂を持ってるっていうのはすごい僕も思ってて、みんな結構日本文化って好きだと 思うんですけど。どうしても、伝統を継承していくものだみたいな面がちょっと強くなりがちだなっていう気がしていて、それも大事なんですけども、 その他にも、もうそもそも伝統継承とかいう話以前に、津軽三味線結構現代でもやれるよって、ロックな曲調に合うよっていう、そのしなやかさというか。
 伝統芸能って、昔のものってイメージが強いと思うんですけど、今も普通にギターとかと並列に存在しうるよっていう、力強さを、唯一無二の個性を出せたらなって思います。


今回出演者6人っていうところで、去年も6人だったと思うんですけど、毎年かなり少ない人数での参加ですけど、どのようなことを心がけてい教えてください。

 やっぱり人数少ないなりに、実際聞いてみて思ったと思うんですけど、音大っきいんですよ、ちゃんと。 人数は少ないんですけど、しっかりと存在感っていうのを。アピールして、ちゃんと音出していく。やっぱバンドさんって元々も大きいので、そもそも もう負けないように。はい。しっかり音を響かせようと、人数少ない方が音がクリアになるっていうのもあるので、極端な話、1000人で弾いたら多分だいぶずれるんで、その6人で弾いてるからこそ、練習すればするほどかなり揃う感じになるのでっていうのはあります。


普段って何人くらいで演奏されてますか。東京タワーの時は多かったですよね。

 そうですね。あれ、10人くらいです。 いつも。うん、多い時フルメンバーで出て、20人30人ぐらいなんです。普通のいつもの演奏だと少なくて、5、6人。




今回6人のメンバーってどうやって選ばれたんですか?

 基本的に出たい人を集める。やっぱりモチベーションがある方が高い方がいい。 僕は出たい人に譲ろうと思ってたんですけど、枠が空いてるっていうらしくて、めっちゃ楽しかったんで、去年それで、また出たいなっていう。で、立候補しましたっていう感じです。みんなやる気のある6人、1人留学生もいる。注目してほしい。


バンドさんとのコラボのについてなんですけど、やはり去年もコラボ、今年もコラボということで、やっぱりコラボ難しい点も多いと思いますが、どのような点を心がけていますか?

 去年は僕じゃない人が編曲したんですけど、 やっぱり元々ブルーノマーズの曲で、津軽三味線で実際にはない譜面を作ってるので。前回は、津軽三味線で弾いてみたみたいな、youtube動画を参考にして、それを中心に作っていったんですけども。結構津軽三味線で曲を弾くっていう感じだったんですけど、今年は割とバンドで完成してるところに、津軽三味線らしいフレーズを 入れてアレンジしていく感じにしようかなって思っているので、去年よりもより津軽三味線らしさっていうのがフレーズにも出るかなっていう感じがします。
 なので、 津軽三味線で現代曲を弾くっていうよりかは、津軽三味線のフレーズを現代曲に重ねるっていう 感じになるので。三味線の魅力を表現できるフレーズになったのかなって思っています。特有のフレーズっていうのがいっぱいあるんです。音階がドレミファソラシドとはちょっと違う、もうここの音を基本使っていくよねっていう、民謡ならではではあると。 そういう手の動きとかをすごいいっぱい入れながら。
 ただ、全部がそれではなくて、曲の中に、裏箱から入る方がいいよねとか、裏拍って概念にはあんまりないんですけど、三味線引く上で、ただ現代の曲、特にブルノワーズの今回の曲とかだと、結構乗り方がちょっと変わってくるので、そこに合わせたフレーズを津軽三味線だし音で再現するっていう作業をしていました。今回編曲に関わってなかったんですけど、選曲がすごく良くて津軽三味線に合うなと。マッチ具合が良かったです。


普段の練習で心がけていることを教えてください。

 僕がずっと後輩がうまくなってくのを楽しみにやっている人で、もちろん自分が上手くなるのも、自分が上手くなっていい音出すのもそうなんですけど、後輩に色々教えて、それで後輩が上手くなってくるの見てるのがすごい楽しい。そこで 後輩がどんどん自分で練習して、はい、僕の色々教えたこととかも参考にしながら自分で練習してってうまくなっていくとかを見ていると、本当にそこがすごい自分としても1番のモチベーション。もうあと1か月で引退なんで、特に伝えられるとこ全部伝えて切ろうと。

 僕がまさにその伝えられた側。引き継いでいく。大学生から始めた先輩が後輩にまたら1から教えていく。



お2人ってどういうきっかけで入られたんですか?

 僕はずっと野球やってたんですよ。中高。大学で音楽やってみたいなと。はじめはギターとか考えてやっていきたいなと思ったんですけど、ギターってもう既に上手い人とかもたくさんいたりして。でも三味線っても、初め聞いた時にかっこいいなと思って三味線について調べてみたら、やっぱり大学生から始める人みたいな多いって聞いて。そこでギターみたいに元々上手い人がいる環境じゃなくて、津軽三味線っていうみんな初心者から 始めたところでやってくと、みんなで一緒に頑張れるっていうのがあるので、そこで切磋琢磨し合ってお互いに技術を高め合えるっていう点がすごい、絶対楽しいだろうなって思っちゃって。それで、もうここにしよう。全員0から。実際楽しかったです。やっぱりみんなと一緒に成長していくのはほんとに楽しかった。

 高校は軽音学部やってて、ギターボーカルをやってた ですけど、あんまり自分にギター、ボーカルの才能がないっていうのをずっと感じながらで、大学でやってもいいけど、ちょっと同じような感じになっちゃうなっていう。界隈とか、 結構近いというか、友達の雰囲気が似てる感じなんで、それももちろん好きなんですけど、やっぱり新しいことをやりたいなっていうのと、音楽は好きだったので。その頃から結構、和楽器、特に津軽三味線に可能性を感じて。僕はパンフレットを見て、決め打ちしました。


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